光のもとでⅠ
 それから司。
 二年になってからは一緒のクラスになった司も時々勉強を見てくれる。
 というか、泣きついて教えてもらうことが多々ある。
「面倒」って言われるけど、それでも訊けば一通り教えてくれる。
 時々説明が難しくてわからないこともあるけれど。
 やっぱり教えるのは優太のほうが上手。
 考えてみれば、あのとき優太に彼女がいるのかとか全然知らなかったな……。
 告白するって意気込んでいたわけでもなく、つい言ってしまったから、というのもあるんだけど。
「ね、優太」
「ん?」
 夏の間に少し伸びた髪の毛は塩素で色が少し抜けていた。
 でも、故意的に脱色したわけじゃないから、触ってもそんなにゴワゴワしない。
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