光のもとでⅠ
 すぐ潰れちゃいそうなんだもん。
 言葉だけならまだいいけど、体当たりとかされたらあの子倒れるよ。骨折れるかも。
 それに今朝、人とぶつかるのも怖いって言ってたし……。
 何もないといいけど……。
 むしろ一学期に何もなかったことが奇跡のようにも思える。
「嵐子、風紀委員が動いてるって話、少し聞いてるから大丈夫だよ」
「えっ!? もう風紀委員が動いてるの?」
「さっき青木からメールがあった」
「沙耶ちゃん?」
「うん。今年は一年に優秀な弟分がいて、しかも翠葉ちゃんと同じクラスらしいから、そんなに心配しなくても大丈夫かも」
「そっか……風紀委員が動いてるなら少し安心」
 私のときも多少は動いてくれていた風紀委員。
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