光のもとでⅠ
「良かった。今日はアンダンテでプリンを買ってきたから、それもあとで食べようね」
そしてまた次の一口が運ばれてくる。
そんなふうにして、二十分近くかけてゼリーを食べさせてもらった。
「はい、完食。薬を持ってくるね」
と、立ち上がる秋斗さんのスラックスをつまんだ。
「どうかした?」
「あの……食べさせてくれてありがとうございます」
「……どういたしまして。昨日、若槻にこの役取られたからね。今日は翠葉ちゃんを独り占めさせてもらうよ」
その言葉に再度赤面した。
すると、ポンポン、と頭を軽く叩かれた。
秋斗さんが視界から外れると、
「どんな君でも好きだって言ったでしょ?」
と、優しい声だけが降ってきた。
無理だ……。
湊先生、秋斗さんは空気に思えないです。
そこにいるだけで意識しちゃう。心臓が駆け足しっぱなしで疲れる。
海斗くん、これはいつまで続くのかな? 私、落ち着く頃には疲弊している気がするの。
それが"恋"なのかな――。
そしてまた次の一口が運ばれてくる。
そんなふうにして、二十分近くかけてゼリーを食べさせてもらった。
「はい、完食。薬を持ってくるね」
と、立ち上がる秋斗さんのスラックスをつまんだ。
「どうかした?」
「あの……食べさせてくれてありがとうございます」
「……どういたしまして。昨日、若槻にこの役取られたからね。今日は翠葉ちゃんを独り占めさせてもらうよ」
その言葉に再度赤面した。
すると、ポンポン、と頭を軽く叩かれた。
秋斗さんが視界から外れると、
「どんな君でも好きだって言ったでしょ?」
と、優しい声だけが降ってきた。
無理だ……。
湊先生、秋斗さんは空気に思えないです。
そこにいるだけで意識しちゃう。心臓が駆け足しっぱなしで疲れる。
海斗くん、これはいつまで続くのかな? 私、落ち着く頃には疲弊している気がするの。
それが"恋"なのかな――。