光のもとでⅠ
姫と王子には知らされずに進められるところまでは進めなくてはいけない。
それがゆえに、ふたりは蚊帳の外。
茜先輩は例外という枠付き。
翠葉ちゃんは生徒会の仕事は初めてだから、今頃資料の林で予算案の過去ログにでも目を通せと言われているに違いない。
「朝陽聞いてるっ!?」
嵐子ちゃんからせっつかれる。
「聞いてるよ。青木さんから優太にメールがあった件でしょ?」
話を聞いていなかったわけじゃない。
ただ、なるようにしかならないだろう。そう思っていただけ。
「風紀委員が動いているともなれば、もう何かしらそういうグループが発足しているわけよね?」
茜先輩が心配そうな顔をする。
そもそも、「発足」なんて高尚なものではなく、ファンクラブから派生――そんな感じだと思う。
それがゆえに、ふたりは蚊帳の外。
茜先輩は例外という枠付き。
翠葉ちゃんは生徒会の仕事は初めてだから、今頃資料の林で予算案の過去ログにでも目を通せと言われているに違いない。
「朝陽聞いてるっ!?」
嵐子ちゃんからせっつかれる。
「聞いてるよ。青木さんから優太にメールがあった件でしょ?」
話を聞いていなかったわけじゃない。
ただ、なるようにしかならないだろう。そう思っていただけ。
「風紀委員が動いているともなれば、もう何かしらそういうグループが発足しているわけよね?」
茜先輩が心配そうな顔をする。
そもそも、「発足」なんて高尚なものではなく、ファンクラブから派生――そんな感じだと思う。