光のもとでⅠ
聞いていたら、「なんのお話ですか?」と訊きそうな子だし……。
すぐに気づいた久先輩には感服。
翠葉ちゃん、ちょっとくらい足音立てようか……。
「そりゃそうだよねぇ……。あれを頭に入れろって言われたときは俺も面食らった」
優太が苦笑しつつ答える。
この苦笑は苦し紛れ、のほうだと思う。
「こっちが形になったら俺もそっちの作業に入るから、それまで司とがんばってね」
「……ということは優太先輩も会計ですか?」
「そう。うちは俺と司と翠葉ちゃんが会計だよ」
そんな会話に、本当に記憶がない部分があるんだな、と思う。
俺たちは桃ちゃんから少し聞いただけで、特に何かを知っているわけじゃないし、記憶をなくしたことは彼女が言うまで知らないことにしておこうというスタンス。
すぐに気づいた久先輩には感服。
翠葉ちゃん、ちょっとくらい足音立てようか……。
「そりゃそうだよねぇ……。あれを頭に入れろって言われたときは俺も面食らった」
優太が苦笑しつつ答える。
この苦笑は苦し紛れ、のほうだと思う。
「こっちが形になったら俺もそっちの作業に入るから、それまで司とがんばってね」
「……ということは優太先輩も会計ですか?」
「そう。うちは俺と司と翠葉ちゃんが会計だよ」
そんな会話に、本当に記憶がない部分があるんだな、と思う。
俺たちは桃ちゃんから少し聞いただけで、特に何かを知っているわけじゃないし、記憶をなくしたことは彼女が言うまで知らないことにしておこうというスタンス。