光のもとでⅠ
夕飯は紅子(こうこ)さんが作ったピザとサラダとスープ。
それに、大学の購買部で買って来た夜のお供、お菓子とジュース。
それらを俺の部屋に持ち込み作業をしていた。
こんなところを司に見られようものなら怒られる。
あいつは食事は食卓で、ってきっちりとした人間だから。
「テーマが必要だよな」
佐野がノートパソコンの歌詞を見ながら言う。
「テーマっていったら司の告白だろ?」
「うーん……それなんだけど、藤宮先輩って『好き』とか『愛してる』とか言うと思う?」
――……佐野、おまえ鋭いな。
間違いなく言いそうにないっていうか、言えそうにないっていうか……。
「かなり微妙だ」
「だろ? そんな人に愛してるだの好きだのって歌を歌わせることに違和感がある。やらせ感半端ないじゃん」
なるほど。
それに、大学の購買部で買って来た夜のお供、お菓子とジュース。
それらを俺の部屋に持ち込み作業をしていた。
こんなところを司に見られようものなら怒られる。
あいつは食事は食卓で、ってきっちりとした人間だから。
「テーマが必要だよな」
佐野がノートパソコンの歌詞を見ながら言う。
「テーマっていったら司の告白だろ?」
「うーん……それなんだけど、藤宮先輩って『好き』とか『愛してる』とか言うと思う?」
――……佐野、おまえ鋭いな。
間違いなく言いそうにないっていうか、言えそうにないっていうか……。
「かなり微妙だ」
「だろ? そんな人に愛してるだの好きだのって歌を歌わせることに違和感がある。やらせ感半端ないじゃん」
なるほど。