光のもとでⅠ
「それとさ、もうひとつくらい仕込みたい」
「何を?」
佐野の企みは留まるところを知らない。
「コブクロと絢香の『あなたと』、これを藤宮先輩と御園生に歌わせたら面白くね?」
マジっ!?
司と翠葉のデュエットっ!?
「楽しそうだけど……」
「だろ? あのふたりが同じステージに立って、しかも見つめ合っちゃったりとかしたらそれだけで恋に落ちそうじゃん」
「……それはつまり、翠葉さんに司を好きになれ、と?」
「んー……俺さ、あのふたりが一緒にいるところ結構好きなんだよね。なんかこぉ、うちのクラスにいるときとは少し違う雰囲気で。二学期になってからはそれに拍車がかかって見えて微笑ましい。あの御園生が憎まれ口を叩いてるところがなんともね」
あぁ、そういえば、名前の呼び方が変わったのと同時に、なんだかえらく距離が縮まったような気はしていた。
「何を?」
佐野の企みは留まるところを知らない。
「コブクロと絢香の『あなたと』、これを藤宮先輩と御園生に歌わせたら面白くね?」
マジっ!?
司と翠葉のデュエットっ!?
「楽しそうだけど……」
「だろ? あのふたりが同じステージに立って、しかも見つめ合っちゃったりとかしたらそれだけで恋に落ちそうじゃん」
「……それはつまり、翠葉さんに司を好きになれ、と?」
「んー……俺さ、あのふたりが一緒にいるところ結構好きなんだよね。なんかこぉ、うちのクラスにいるときとは少し違う雰囲気で。二学期になってからはそれに拍車がかかって見えて微笑ましい。あの御園生が憎まれ口を叩いてるところがなんともね」
あぁ、そういえば、名前の呼び方が変わったのと同時に、なんだかえらく距離が縮まったような気はしていた。