光のもとでⅠ
「つまり、そういうことだろ?」
 朝陽が、「おまえが自分で話せ」と目で言ってくる。
「別に……呼び出されたら呼び出されたで迎えに行くまでのこと」
 ただそれだけだ。
 すでに情報網は問題なく張り巡らされている。
 それは風紀委員と共に連動する藤宮警備からの情報として。
 何も間違いなど起きないし、起こさせるつもりもない。
「……なんだ、そういうことか。司って意外と大胆なのな?」
 発火は未遂で消化。
 単純なやつ。
「でも、なんだってそんな態度に出して行動してるわけさ。それがわかんないよ」
 優太の顔が歪み、朝陽がクイズにでも答えるようなのりで口を開いた。
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