光のもとでⅠ
「みの……私たちね、藤宮先輩に近寄らないでって言ったの」
と、そこにはもういない彼女の残像でも見るように麗が口にした。
「そしたら……」
と、朱莉が続けるけれど、
「その返事がさっきの翠葉ちゃんの答えだったのね?」
私だって聞いてたわよ。
「そう、なんかずれてる……?」
ふたり揃って私に答えを求めてくる。
ずれてるといえばずれてるのだろうけれど、どうしたことかプラス思考と思えなくもない。
呼び出されたことに萎縮はしていなかったと思う。
理美の話だと、翠葉ちゃんは中学のときに結構嫌な思いをしてきているようだったから、そのあたりを心配して声をかけたのだけど、彼女に異変は見られなかった。
それどころか笑みすら浮かべていた。
と、そこにはもういない彼女の残像でも見るように麗が口にした。
「そしたら……」
と、朱莉が続けるけれど、
「その返事がさっきの翠葉ちゃんの答えだったのね?」
私だって聞いてたわよ。
「そう、なんかずれてる……?」
ふたり揃って私に答えを求めてくる。
ずれてるといえばずれてるのだろうけれど、どうしたことかプラス思考と思えなくもない。
呼び出されたことに萎縮はしていなかったと思う。
理美の話だと、翠葉ちゃんは中学のときに結構嫌な思いをしてきているようだったから、そのあたりを心配して声をかけたのだけど、彼女に異変は見られなかった。
それどころか笑みすら浮かべていた。