光のもとでⅠ
「遊んでるわけじゃないよ。ちゃんとマークはしてるし、危ないと思えば止めにも入る」
 和総は答えつつもすっきりしない表情だ。
「俺らが動くの、御園生ちゃんが嫌がんだよねぇ……」
 と、テーブルに突っ伏した。
 みんながみんな、その言葉の真意を知りたがっている今、突っ伏してるなんて許されない。
 べり、とテーブルから引き剥がし、
「どういうことっ!?」
「はいはい、話すから……。俺たちは『呼び出し』っていったら結構きついことをいわれて泣いちゃうとか、それが怖くて学校に来れなくなっちゃうとか、そっちを考えるわけだよ。そうじゃなければ売られたケンカをすべてお買い上げしちゃう勝気な問題児」
 そんなふうに具体的に話し始める。
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