光のもとでⅠ
「圭太、それ、御園生ちゃんには高度すぎる問題……」
言って和総は再びテーブルに突っ伏した。
「あの子さ、やっぱ変だと思うんだよ。訊かれたことや言われたことに対してなんだけど、何に対しても事実しか話さないんだ」
またしても端的な言い方するわね……。
私の視線が痛かったのか、
「美乃里さん怖いっす……」
「じゃ、その先が気になる物言い改めなさいよ」
「スンマセン……。いやさ、呼び出されて自分の噂の話をされれば言われたことに対しての否定はするわけ。そこまで話のきっかけができればほかの噂の否定だってできそうなものだけど、言わないんだ。藤宮先輩のことを言われればそのことだけを答える。なんかよくわかんない子なんだよね。今、言われてる噂なんて全部嘘で全否定したいはずなのにさ」
「「「わかんねぇな」」」
「わかんない」
「わからないわね」
言って和総は再びテーブルに突っ伏した。
「あの子さ、やっぱ変だと思うんだよ。訊かれたことや言われたことに対してなんだけど、何に対しても事実しか話さないんだ」
またしても端的な言い方するわね……。
私の視線が痛かったのか、
「美乃里さん怖いっす……」
「じゃ、その先が気になる物言い改めなさいよ」
「スンマセン……。いやさ、呼び出されて自分の噂の話をされれば言われたことに対しての否定はするわけ。そこまで話のきっかけができればほかの噂の否定だってできそうなものだけど、言わないんだ。藤宮先輩のことを言われればそのことだけを答える。なんかよくわかんない子なんだよね。今、言われてる噂なんて全部嘘で全否定したいはずなのにさ」
「「「わかんねぇな」」」
「わかんない」
「わからないわね」