光のもとでⅠ
「何があったかは知ってる。でも、そういうの気にする必要ないから」
脳裏を掠めるのは雅さんの件。
でも、あのときほど衝撃を受けているようには見えない。
どうして知っているのか詳しく突っ込まれるのは厄介で、その場からすぐに立ち去った。
途中、三年のクラス委員長に声をかけられる。
「藤宮くん、姫を集計に回してくれてありがとう! あの子、すごく集計早いの! あとは準決勝の集計のみだから、クラス委員が交代で集計する程度よ」
そう言って、それまでの集計結果を渡される。
確か、三年A組の芹園亜里沙(せりぞのありさ)と指宿省吾(いぶすきしょうご)。
「いえ、一年が入りましたから、回せるところには人員回しますよ」
それだけを答えて出口へと向かった。
もう翠がクラスの人間と離れることはないだろう。
最初からそれが目的だった。
脳裏を掠めるのは雅さんの件。
でも、あのときほど衝撃を受けているようには見えない。
どうして知っているのか詳しく突っ込まれるのは厄介で、その場からすぐに立ち去った。
途中、三年のクラス委員長に声をかけられる。
「藤宮くん、姫を集計に回してくれてありがとう! あの子、すごく集計早いの! あとは準決勝の集計のみだから、クラス委員が交代で集計する程度よ」
そう言って、それまでの集計結果を渡される。
確か、三年A組の芹園亜里沙(せりぞのありさ)と指宿省吾(いぶすきしょうご)。
「いえ、一年が入りましたから、回せるところには人員回しますよ」
それだけを答えて出口へと向かった。
もう翠がクラスの人間と離れることはないだろう。
最初からそれが目的だった。