光のもとでⅠ
「ほかの歌詞も同じだよ。歌は気持ちをこめて歌詞を口にすると想いが伝わるの」
茜先輩がほかの歌詞を取り出し翠に見せる。
今日はこの人にしては珍しい表情ばかり見ている気がする。
茜先輩は何を思っていつも歌っているのだろうか。
ただ、歌が好きだから歌っている――ずっとそう思っていた。
でも、今の表情と言葉は誰かに何かを伝えたくて――そんな表情に見えた。
茜先輩が気持ちを伝えたい相手は会長……?
でも、会長なら毎日のように茜先輩に好きと言っていそうだし、言わなくともあの行動だし……。
それにこの人が気づいていないわけもなく、相変わらずよくわからない関係のふたりだ。
休憩のあとは翠が伴奏する俺の歌だった。
歌詞の意味を考えてしまうと、口にするのも恥ずかしくなる。
でも、そんなことは気づかれたくなくて普通を装おう。
茜先輩がほかの歌詞を取り出し翠に見せる。
今日はこの人にしては珍しい表情ばかり見ている気がする。
茜先輩は何を思っていつも歌っているのだろうか。
ただ、歌が好きだから歌っている――ずっとそう思っていた。
でも、今の表情と言葉は誰かに何かを伝えたくて――そんな表情に見えた。
茜先輩が気持ちを伝えたい相手は会長……?
でも、会長なら毎日のように茜先輩に好きと言っていそうだし、言わなくともあの行動だし……。
それにこの人が気づいていないわけもなく、相変わらずよくわからない関係のふたりだ。
休憩のあとは翠が伴奏する俺の歌だった。
歌詞の意味を考えてしまうと、口にするのも恥ずかしくなる。
でも、そんなことは気づかれたくなくて普通を装おう。