光のもとでⅠ
「優太先輩、これ茜先輩から」
 海斗に渡されたメモを読めば、
『優太ごめんっ! 司借りていくから、その仕事よろしく! あっ、海斗と千里を駆使してかまわないわ』
 女の子らしいかわいい字が並んでいた。
「その仕事」と書かれているが、このテーブルの上のどの山ですかね……。茜先輩……。
「それ一山だそうです」
 海斗がテーブルの上を指差し苦笑する。
 あの不機嫌な司がいたら空気は重いが仕事は早く終わる。
 でも、これをこのメンバーで……ねぇ。
 理系は俺ひとり。
 気が遠くなるなぁ……。
 そう思ったときだった。
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