光のもとでⅠ
「そんなわけないと思うでしょ? あるんだなぁ……」
いつも一緒にいて幸せそうに見えるのに、今の会長はそうは見えない。
確かに茜先輩の対応を不可解に思うことはある。が、決して会長に不信感を抱いているようには見えない。
「茜は自分の両親を見てきて、『気持ち』に永遠はないって思ってるから。まるで呪詛のように、お母さんにそう言われて育っちゃったからね。今はもう言われてないと思うけど、茜の心には根深く残ってる」
母親がどうしてそんなことを……?
茜先輩はそれぞれの母親とは皆仲がよく、自分の面倒も見てくれると言っていた。
だから、漣とも普通に弟として接しているし、それはほかの兄たちも同様だと、そう言っていたはずだ。
いつも一緒にいて幸せそうに見えるのに、今の会長はそうは見えない。
確かに茜先輩の対応を不可解に思うことはある。が、決して会長に不信感を抱いているようには見えない。
「茜は自分の両親を見てきて、『気持ち』に永遠はないって思ってるから。まるで呪詛のように、お母さんにそう言われて育っちゃったからね。今はもう言われてないと思うけど、茜の心には根深く残ってる」
母親がどうしてそんなことを……?
茜先輩はそれぞれの母親とは皆仲がよく、自分の面倒も見てくれると言っていた。
だから、漣とも普通に弟として接しているし、それはほかの兄たちも同様だと、そう言っていたはずだ。