光のもとでⅠ
「話してくれたらさ、俺はそんなことはあり得ないって言ってあげられたんだけど……。そう考えると、信用どころか信頼もされていないのかもね」
会長は見るに耐えない自嘲を見せる。
「茜はそれで俺を守ったつもりかもしれないけれど、俺はそんなふうに茜の身体を担保にかけてまで守られたくはないのにね。そんなふうに想われたいわけじゃないのにね。どうして伝わらないんだろう」
意外すぎる話の展開についていかれない。
けど、わたかったことがある。
ふたりは間違いなく互いのことを想いあっている。
「大学は通信で行くって決めていて、その学費も貯まっているし、家を出て住む場所もほぼ決まってる。今はオーナー名義になっているけど、俺が成人したら俺名義になる予定。あとは茜しだいなんだ。俺の気持ちは変わらないっていう意味も含めて『久遠』なんて名乗ってるけど、それでも俺の気持ちが茜に届いているかは不明」
会長は見るに耐えない自嘲を見せる。
「茜はそれで俺を守ったつもりかもしれないけれど、俺はそんなふうに茜の身体を担保にかけてまで守られたくはないのにね。そんなふうに想われたいわけじゃないのにね。どうして伝わらないんだろう」
意外すぎる話の展開についていかれない。
けど、わたかったことがある。
ふたりは間違いなく互いのことを想いあっている。
「大学は通信で行くって決めていて、その学費も貯まっているし、家を出て住む場所もほぼ決まってる。今はオーナー名義になっているけど、俺が成人したら俺名義になる予定。あとは茜しだいなんだ。俺の気持ちは変わらないっていう意味も含めて『久遠』なんて名乗ってるけど、それでも俺の気持ちが茜に届いているかは不明」