光のもとでⅠ
「桃華ちゃんも翠葉ちゃんらぶだけど、あのお兄さんも相当なシスコンだよね? あそこまで妹にべったりな兄貴なんて俺見たことないよ。ふたりで翠葉ちゃんの取り合いになりそう」
なんとも言えない内容を口にしたのは優太だった。
「で? 司、桃ちゃんの言ったとおりだと思うけど?」
話を本題に戻したのは会長。
「そうだね、今の翠葉ちゃんは秋斗先生を好きではないよね。好き嫌いの括りで答えるなら好きなんだろうけれど、どう考えても恋愛の要素が入っているようには見えない」
朝陽が空を見ながら言う。
「それを言うなら、俺に対する『好き』だって恋愛の要素は入っていない」
こんな会話、かわして逃げることもできなくはない。が、そうすることがものすごく格好悪い気がした。
それと、少しは自分のことを話してもいいのかもしれないと思える何かがあって、ある意味、観念しどころかと思い、昨日の出来事を話した。
「さすが翠葉ちゃんだね」
と三人が声を揃える。
なんとも言えない内容を口にしたのは優太だった。
「で? 司、桃ちゃんの言ったとおりだと思うけど?」
話を本題に戻したのは会長。
「そうだね、今の翠葉ちゃんは秋斗先生を好きではないよね。好き嫌いの括りで答えるなら好きなんだろうけれど、どう考えても恋愛の要素が入っているようには見えない」
朝陽が空を見ながら言う。
「それを言うなら、俺に対する『好き』だって恋愛の要素は入っていない」
こんな会話、かわして逃げることもできなくはない。が、そうすることがものすごく格好悪い気がした。
それと、少しは自分のことを話してもいいのかもしれないと思える何かがあって、ある意味、観念しどころかと思い、昨日の出来事を話した。
「さすが翠葉ちゃんだね」
と三人が声を揃える。