光のもとでⅠ
28~33 Side Akito 04話
ロータリーに車を停めるとベルボーイが出てくる。
彼らに荷物を渡す際、「そちらは?」と訊かれたのは彼女のハープ。
「これはいい」
「かしこまりました」
彼女のハープは俺が持ってしまったから、手持ちぶたさの彼女は若槻のもとへ行くと、満足そうな顔をしてトラベルラグを抱えて戻ってきた。
何か持ちたいというよりは、何かしたいのだろう。
エントランスには木田さんと数名のスタッフが立っていた。
「木田さん、久しぶりです。急な予約で無理を言ってすみません」
「秋斗様、翠葉お嬢様、いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
木田さんは俺たちの背後に視線を移すと、
「いらっしゃいませ、総支配人の木田と申します」
蒼樹に深々と頭を下げる。
彼らに荷物を渡す際、「そちらは?」と訊かれたのは彼女のハープ。
「これはいい」
「かしこまりました」
彼女のハープは俺が持ってしまったから、手持ちぶたさの彼女は若槻のもとへ行くと、満足そうな顔をしてトラベルラグを抱えて戻ってきた。
何か持ちたいというよりは、何かしたいのだろう。
エントランスには木田さんと数名のスタッフが立っていた。
「木田さん、久しぶりです。急な予約で無理を言ってすみません」
「秋斗様、翠葉お嬢様、いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
木田さんは俺たちの背後に視線を移すと、
「いらっしゃいませ、総支配人の木田と申します」
蒼樹に深々と頭を下げる。