光のもとでⅠ
「秋斗くんって今、翠葉の側にいるのかな?」
『はい、目の届くところには……』
やっぱり。
でも、俺や静のような近距離というわけでもないようだ。
この電話から風の音は聞こえてこない。
つまり、翠葉は外で彼は屋内。
『もしよろしければ、すぐに電話を切って彼女のところへ行きたいのですが……』
「うん、そうしてほしんだけど、もう少し待ってもらえる?」
静の話しはまだ少しかかりそうだから。
「今、静と仕事の話をしてるんだ」
『彼女、泣いているように見えるんですが……』
「うん、声が泣いてたね。……写真がさ、撮れないんだと」
小さく、「え?」という声が聞こえた気がした。
『はい、目の届くところには……』
やっぱり。
でも、俺や静のような近距離というわけでもないようだ。
この電話から風の音は聞こえてこない。
つまり、翠葉は外で彼は屋内。
『もしよろしければ、すぐに電話を切って彼女のところへ行きたいのですが……』
「うん、そうしてほしんだけど、もう少し待ってもらえる?」
静の話しはまだ少しかかりそうだから。
「今、静と仕事の話をしてるんだ」
『彼女、泣いているように見えるんですが……』
「うん、声が泣いてたね。……写真がさ、撮れないんだと」
小さく、「え?」という声が聞こえた気がした。