光のもとでⅠ
「はぁ、寝てますか……寝てますね……」
ベッドの端に腰掛け、無防備に寝顔を晒す彼女を眺める。
布団に広がる長い髪や露になった頬、いちいち俺をそそるそれらが愛おしくも憎らしい。
彼女の手元には携帯があった。
蒼樹たちに電話でもしたか? もしくは逆……?
……ほかにも選択肢はあるか。
司にかけていてもおかしくない。
それを枕元に置こうと手にとると、無表示だったディスプレイに明かりが点る。
ディスプレイを目にして息が止まるかと思った。
通話記録のフォルダ名は「司1~10」の文字。
中身を確認しなくてもわかる。
まさか、あれを司から教わっているとは思わなかった。
ベッドの端に腰掛け、無防備に寝顔を晒す彼女を眺める。
布団に広がる長い髪や露になった頬、いちいち俺をそそるそれらが愛おしくも憎らしい。
彼女の手元には携帯があった。
蒼樹たちに電話でもしたか? もしくは逆……?
……ほかにも選択肢はあるか。
司にかけていてもおかしくない。
それを枕元に置こうと手にとると、無表示だったディスプレイに明かりが点る。
ディスプレイを目にして息が止まるかと思った。
通話記録のフォルダ名は「司1~10」の文字。
中身を確認しなくてもわかる。
まさか、あれを司から教わっているとは思わなかった。