光のもとでⅠ
それは、花瓶にいけてある花の影。
それがきれいにハートの形を作っていた。
しかも、俺とあんちゃんの影が並ぶその間に、だ。
部屋に飾られているひとつひとつの花には、それぞれモチーフとなるものがあり、キャンドルはそれらを浮かび上がらせる。
あるものはウサギの耳のような形、あるものはサークルの中に花の影。
どこに座っても、どこに立っても、何かしら影にモチーフを見出すことができた。
「こんなの気づく人間いるんだ?」
「そっち? 俺はこれを仕掛けた人のほうが気になるよ。このフラワーアレンジメントとキャンドルのコラボはなかなか目にすることができないと思う」
「……リィが見ても気づいたかな?」
「気づいただろうな。こういうものを見る視点は、俺と翠葉、意外と似てるんだ」
あんちゃんははにかみながら答える。
それがきれいにハートの形を作っていた。
しかも、俺とあんちゃんの影が並ぶその間に、だ。
部屋に飾られているひとつひとつの花には、それぞれモチーフとなるものがあり、キャンドルはそれらを浮かび上がらせる。
あるものはウサギの耳のような形、あるものはサークルの中に花の影。
どこに座っても、どこに立っても、何かしら影にモチーフを見出すことができた。
「こんなの気づく人間いるんだ?」
「そっち? 俺はこれを仕掛けた人のほうが気になるよ。このフラワーアレンジメントとキャンドルのコラボはなかなか目にすることができないと思う」
「……リィが見ても気づいたかな?」
「気づいただろうな。こういうものを見る視点は、俺と翠葉、意外と似てるんだ」
あんちゃんははにかみながら答える。