光のもとでⅠ
「ぶっ……あははははははっっっ!」
 あはははははっ、この人なにやってんのっ!
 おかしすぎてはらわた捩れる。
 俺がひーひー言って笑っていると、隣のあんちゃんは神妙な顔をして、
「はぁ、よくぞそれを翠葉に見せないでくれました」
 などと言うのだから困る。
 やばい、今なら俺、箸が転がっても笑える自信がある。
『でもさ、うちの学校の性教育をうけるのに、こんな予備知識もなくて大丈夫? 俺はそっちの方が心配だよ』
「確かに……人体模型にゴムをつける実技がありますからね」
 何なに、藤宮の性教育ってそんなことまで教えんのっ!?
 もうだめ、俺の腹筋は間違いなく筋肉痛への道を進んでいる。
『そうそう。模型として勃ってないやつもあるけど、ゴムかぶせるテストの方は大きくなってるやつを使うからね』
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