光のもとでⅠ
そのあとすぐに寝たわけではなく、二時間ほどお茶を飲みながら他愛もない話をして過ごしていた。
中には司と翠葉の話も含まれてはいたけれど――。
「翠葉ちゃんさ、俺の髪飾りはすぐにはずしちゃうけど、司からもらったとんぼ玉はずっと持ってるみたいなんだよね。……最初は蒼樹か若槻からもらったものだと思ってたんだけど、司からもらったものって聞いて嫉妬しちゃったよ」
「まさか、取り上げたりしてないでしょうね」
唯が訊けば、
「そのまさか……。短時間だけど、取り上げてた。ここに司の存在を持ち込んでほしくなかったんだよね。彼女は司の気持ちに少しも気づいてはいないけど……」
「……ほんっとに大人げないですねぇ……」
先輩は唯に言われて困った顔をする。
中には司と翠葉の話も含まれてはいたけれど――。
「翠葉ちゃんさ、俺の髪飾りはすぐにはずしちゃうけど、司からもらったとんぼ玉はずっと持ってるみたいなんだよね。……最初は蒼樹か若槻からもらったものだと思ってたんだけど、司からもらったものって聞いて嫉妬しちゃったよ」
「まさか、取り上げたりしてないでしょうね」
唯が訊けば、
「そのまさか……。短時間だけど、取り上げてた。ここに司の存在を持ち込んでほしくなかったんだよね。彼女は司の気持ちに少しも気づいてはいないけど……」
「……ほんっとに大人げないですねぇ……」
先輩は唯に言われて困った顔をする。