光のもとでⅠ
 極限まで追い詰めて、本音を口にさせないとだめなんだ。
 今朝、俺がしたこと、言ったこと――それは今の翠に取ってこれ以上ないストレスだろう。
 そんなことはわかってる。
 でも、ずっと抱えさせておくよりはいいだろう。
 もとより、今日がこれで終わりなわけではない。
 まだ朝だ。
 翠、学校へ来い――。
 俺の態度なんかに惑わされるな。
 俺の言った言葉の意味をきちんと考えて理解しろ。
 俺は一言も側を離れるとは言ってない。
 翠の行動をセーブするには側にいないと無理だろ?
 そんなことくらい、数分で気づけ。
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