光のもとでⅠ
「安心しろ」
言うと、翠は「何を?」という顔をした。
「すでに呆れるは通り越しているからこれ以上呆れようがない。翠がどれだけ突飛な持論を展開させたところで何がどう変わるわけでもない。ただ、俺にバカとか阿呆と言われる覚悟だけはしておけ。言わない自信は微塵もない」
そろそろ煙くらい立っただろうか?
「それから、足――乗り物に乗ってるわけじゃないんだから自力で前へ進まないと病院からは近づいてこないけど?」
「そのくらいわかってるっ」
点火準備OK?
「あぁ、それは良かった」
少し笑みを浮かべ、また歩くのを再開した。
翠がいつも歩くテンポ、俺にはゆっくりすぎるペースで。
言うと、翠は「何を?」という顔をした。
「すでに呆れるは通り越しているからこれ以上呆れようがない。翠がどれだけ突飛な持論を展開させたところで何がどう変わるわけでもない。ただ、俺にバカとか阿呆と言われる覚悟だけはしておけ。言わない自信は微塵もない」
そろそろ煙くらい立っただろうか?
「それから、足――乗り物に乗ってるわけじゃないんだから自力で前へ進まないと病院からは近づいてこないけど?」
「そのくらいわかってるっ」
点火準備OK?
「あぁ、それは良かった」
少し笑みを浮かべ、また歩くのを再開した。
翠がいつも歩くテンポ、俺にはゆっくりすぎるペースで。