光のもとでⅠ
「朝はあんなに怖い顔してたのに……」
さっきよりは近い斜め後ろから声がした。
「あぁ、そのほうが効果的だろ?」
実際、機嫌が良かったわけじゃない。
けど、あの表情は俺のデフォルトだと思うけど……。
「今はなんで笑うの? 楽しいことなんて話してないし、心から笑ってるわけじゃないのに」
「翠が必要以上に俺を怖がるから?」
「……笑顔でもある意味怖い」
それはどうも……。
「悪いけど、俺に『甘さ』は求めないでもらえる? 俺に標準装備されてるのは無愛想と誰かさんが命名した氷の女王スマイル。別名、絶対零度の笑顔のみ」
こんな話をするために今一緒にいるわけじゃないんだけど……。
そういう問題じゃないんだけどな……。
さっきよりは近い斜め後ろから声がした。
「あぁ、そのほうが効果的だろ?」
実際、機嫌が良かったわけじゃない。
けど、あの表情は俺のデフォルトだと思うけど……。
「今はなんで笑うの? 楽しいことなんて話してないし、心から笑ってるわけじゃないのに」
「翠が必要以上に俺を怖がるから?」
「……笑顔でもある意味怖い」
それはどうも……。
「悪いけど、俺に『甘さ』は求めないでもらえる? 俺に標準装備されてるのは無愛想と誰かさんが命名した氷の女王スマイル。別名、絶対零度の笑顔のみ」
こんな話をするために今一緒にいるわけじゃないんだけど……。
そういう問題じゃないんだけどな……。