光のもとでⅠ
「司はさ、小さい頃からここによく出入りしてるから……。遊び場、とまではいわないけれど、ここに慣れてるのは事実」
 楓先生はそう言いながら、
「ほら、俺たちも席に着こう?」
 と、背中を押してくれた。

 昼食を食べているときに、帰りは楓先生が送ってくれることを知る。
「あれ? 司から聞いてなかったの?」
「あ……えと、病院まではツカサが付き添ってくれることもホームルームが終わってから知ったことで、そのあとも色々――」
「……翠いじめをしてたから言う間もなかった」
 私が言うに言えないことをツカサはサラッと言う。
 本当はいじめなんかじゃなかったのに……。
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