光のもとでⅠ
「――でもっ……」
「……だよなぁ……。やっぱ抵抗ある?」
 抵抗はある。
 でも、この歌は好き。
 それに、ツカサの驚いた顔は見てみたい。
「ま、俺からの一提案だからさ、司には内緒な?」
 海斗くんはいたずらっ子の顔になった。
「それに、俺も誕生日プレゼント欲しいもんっ! この曲歌ってもらえたら超嬉しいっ!」
 次の瞬間、半開きだったドアが完全に開いた。
「ふたりして内緒話?」
 満面の笑みでツカサが立っていた。
「海斗、おまえ数学の問題十五分切ってるけど?」
「うっわ……やばっっっ」
 海斗くんは慌てて部屋を出ていった。
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