光のもとでⅠ
「心配って言葉にも御園生は反応するけどさ、昨日あんなに泣きはらした顔で学校に来て、まともに会話すらできなかったら心配して当たり前。もし、立花が同じ状態だったら御園生はどうする?」
心配だし、「どうしたの?」と訊くだろう。
「……そういうことなんだよ。興味本位で踏み入ってくる人間がいることも確か。でも、うちのクラスはそうじゃないと思う。そういうのの見分けもつかない?」
「違うっ、そういうのはわかってるの。それにうちのクラスは私がいいづらそうにしていると、問い詰めたりはしないでくれる」
「……なんだ、わかってるじゃん」
そうだよ、わかってるんだよ……。
「……ってことはさ、ほかに何か要因があるわけだよね? 御園生はそれを言うことに躊躇してるんだ?」
どうしよう――。
心配だし、「どうしたの?」と訊くだろう。
「……そういうことなんだよ。興味本位で踏み入ってくる人間がいることも確か。でも、うちのクラスはそうじゃないと思う。そういうのの見分けもつかない?」
「違うっ、そういうのはわかってるの。それにうちのクラスは私がいいづらそうにしていると、問い詰めたりはしないでくれる」
「……なんだ、わかってるじゃん」
そうだよ、わかってるんだよ……。
「……ってことはさ、ほかに何か要因があるわけだよね? 御園生はそれを言うことに躊躇してるんだ?」
どうしよう――。