光のもとでⅠ
ツカサはキッチンへ入り、数分後にはトレイにカップを三つ載せて戻ってきた。
「とりあえず落ち着け」
そう言って手渡されたカップからはカモミールの香りがして、なぜか氷が五個浮かんでいた。
氷は見る見るうちにシュワシュワと溶けてしまったけれど、口をつけると飲みやすい温度になっていた。
「こんな状態じゃ昼食も食べてないんだろ?」
頷くと、
「別に責めてない」
次の瞬間、海斗くんが携帯を手に首を傾げた。
「なんだろ? ――はい、海斗です」
『コンシェルジュの真下です。今少しよろしいでしょうか?』
「大丈夫ですよ」
海斗くんは立ち上がってピアノのもとまで移動すると、
「あぁ、大丈夫です。俺が下まで迎えに行きます」
携帯を切った海斗くんがにやりと笑う。
「とりあえず落ち着け」
そう言って手渡されたカップからはカモミールの香りがして、なぜか氷が五個浮かんでいた。
氷は見る見るうちにシュワシュワと溶けてしまったけれど、口をつけると飲みやすい温度になっていた。
「こんな状態じゃ昼食も食べてないんだろ?」
頷くと、
「別に責めてない」
次の瞬間、海斗くんが携帯を手に首を傾げた。
「なんだろ? ――はい、海斗です」
『コンシェルジュの真下です。今少しよろしいでしょうか?』
「大丈夫ですよ」
海斗くんは立ち上がってピアノのもとまで移動すると、
「あぁ、大丈夫です。俺が下まで迎えに行きます」
携帯を切った海斗くんがにやりと笑う。