光のもとでⅠ
だって、幼稚園からの友達なんていない。
小学校からの友達もいなければ、中学からの友達だっていない。
だから、高校一年生が終わって二年に続く友達がいるのかすらわからなくて、ましてや高校三年間が終わったそのあとなんて想像もできない。
「桃華さん、私には一年先の想像すらできないの」
ただ、そうであったら嬉しいと思う。
「考えなくていいわ。佐野がここにいたら『イメージトレーニングは必須』とか言うんでしょうけど、私は時間をかけてでもひとつひとつわかってくれたらそれでいい。何度疑われても、それが翠葉の本意じゃないことくらいわかってる。だから、大丈夫」
想像はできない。
でもね――「その先」があったらとても幸せだと思う。
「海斗くんが言ってくれる十年後や二十年後、桃華さんが話してくれる『その先』はまるで光みたい」
「光……?」
桃華さんに訊かれる。
小学校からの友達もいなければ、中学からの友達だっていない。
だから、高校一年生が終わって二年に続く友達がいるのかすらわからなくて、ましてや高校三年間が終わったそのあとなんて想像もできない。
「桃華さん、私には一年先の想像すらできないの」
ただ、そうであったら嬉しいと思う。
「考えなくていいわ。佐野がここにいたら『イメージトレーニングは必須』とか言うんでしょうけど、私は時間をかけてでもひとつひとつわかってくれたらそれでいい。何度疑われても、それが翠葉の本意じゃないことくらいわかってる。だから、大丈夫」
想像はできない。
でもね――「その先」があったらとても幸せだと思う。
「海斗くんが言ってくれる十年後や二十年後、桃華さんが話してくれる『その先』はまるで光みたい」
「光……?」
桃華さんに訊かれる。