光のもとでⅠ
 テーブルに置かれたプレートはミートソースと千切りキャベツとスライストマトのサンドイッチが四切れ。
 パンは玄米パン。
「はい、お茶」
 コトリ、と音を立て淹れなおしたハーブティーが置かれる。
 そして、今回もカップの中に氷が浮いていた。
「ツカサ、ありがとう……」
 ただ、「ありがとう」を言うだけでも涙が出るから困る。
 ツカサは何も言わずにリビングから出ていき、戻ってきたときには手にタオルを持っていた。
 それを手渡されてホットタオルであることを知る。
「涙の塩分で顔が干からびないように」
「藤宮司……あんただんだん蒼樹さんみたいになってきてるわよ?」
 桃華さんの言葉に海斗くんが吹きだした。
 そして、私も少し笑えた。
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