光のもとでⅠ
紅葉祭まであと半月を切った。
文化部の人は身体がもつのだろうか、と心配になるほどの過活動ぶりで、運動部は試合や大会を控えている部以外は軽いトレーニングを毎日しているものの、本格的な部活動は制限されていた。
その動力すべてが紅葉祭へ向けられているのだから、活気付くのは当たり前なのかもしれない。
「体育会系なのり、ですねぇ……」
テラスにある椅子に座り、そんな光景を暢気に眺めていた。
「で? 姫様はなんでこんなところでお茶してるのかしら?」
声をかけてきたのは風紀委員の青木先輩。
「見てのとおり、休憩時間なので楽しくお茶会です」
笑みを添えて答えると、
「相変わらず変な子ね? っていうか、姫様が飲んでるの水じゃない」
と、私の隣の椅子を引いた。
文化部の人は身体がもつのだろうか、と心配になるほどの過活動ぶりで、運動部は試合や大会を控えている部以外は軽いトレーニングを毎日しているものの、本格的な部活動は制限されていた。
その動力すべてが紅葉祭へ向けられているのだから、活気付くのは当たり前なのかもしれない。
「体育会系なのり、ですねぇ……」
テラスにある椅子に座り、そんな光景を暢気に眺めていた。
「で? 姫様はなんでこんなところでお茶してるのかしら?」
声をかけてきたのは風紀委員の青木先輩。
「見てのとおり、休憩時間なので楽しくお茶会です」
笑みを添えて答えると、
「相変わらず変な子ね? っていうか、姫様が飲んでるの水じゃない」
と、私の隣の椅子を引いた。