光のもとでⅠ
「……はい。もし、自分ではない人が生徒会に入っていれば、こんな対応をする必要はなかったんじゃないかな、と思うから……」
「じゃぁさ、休んだ分がんばればいいんだよ」
 そう思うしがんばってるつもりだけれど、それらがこの待遇に足るものなのかは不明だ。
「司が校内の見回りに出てるって聞いた」
「あ、はい」
 中間考査が終わってからは、めったに図書室から出ないツカサが校内を見回ることも増えた。
 その際には、
「戻ってくるまでにこれを済ませておいて」
 と、ツカサがやっていた仕事を任されることが多い。
「今までならそんなことはしなかったはずだよ」
 え……?
< 4,639 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop