光のもとでⅠ
「そうだねぇ……。お誕生会のときとヒールの高さは同じなんだけど」
お誕生会のときにどんな靴を履いたという記憶はないけれど、今回これを履くのはちょっと自信がない。
ううん、ちょっとどころか全然自信がない。
雲行きが怪しくなってきた私と嵐子先輩の空気に気づいてくれたのは茜先輩。
すでに制服に着替えたあとだった。
「あぁ、確かにちょっとつらいかな?」
小首を傾げた茜先輩に嵐子先輩が不思議そうに尋ねる。
「何がですか?」
「翠葉ちゃん、歌は慣れてないから重心が変わる履物はつらいかも。基本的には座って歌うんだけど、いくつかは立って歌うものもあるし……」
「そうなのっ!?」
嵐子先輩にぎょっとした顔をされ、
「すみません……」
「いや、そこまで考慮してなかったこっちもあれだからね」
言いながら困った顔になる。
お誕生会のときにどんな靴を履いたという記憶はないけれど、今回これを履くのはちょっと自信がない。
ううん、ちょっとどころか全然自信がない。
雲行きが怪しくなってきた私と嵐子先輩の空気に気づいてくれたのは茜先輩。
すでに制服に着替えたあとだった。
「あぁ、確かにちょっとつらいかな?」
小首を傾げた茜先輩に嵐子先輩が不思議そうに尋ねる。
「何がですか?」
「翠葉ちゃん、歌は慣れてないから重心が変わる履物はつらいかも。基本的には座って歌うんだけど、いくつかは立って歌うものもあるし……」
「そうなのっ!?」
嵐子先輩にぎょっとした顔をされ、
「すみません……」
「いや、そこまで考慮してなかったこっちもあれだからね」
言いながら困った顔になる。