光のもとでⅠ
「執行部がバイトを雇うことは可能でしょうか?」
「え?」
「前日も当日も、調理部は調理部の出し物でパンプキンスープを作る人は望めそうにありません。それに、飲食店を企画しているクラスで調理室は二教室とも埋まってしまっています。でも、食堂は……? そこに頼めないでしょうか?」
「……もしかして雇うって――食堂の厨房の人たちっ!?」
 コクリと頷き、
「この金額を日給分配にすれば捌けないこともないかと――」
 突如、背後の空気が動いた。
「その案、採用。もっとも、学校長の許可が下りればの話だけど」
「司っ!」
「ツカサっ!」
 振り向くと、手帳を片手に持ったツカサがいた。
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