光のもとでⅠ
「たくさん泣いてしまってごめんなさいっ」
すごく恥ずかしい……どうしよう――。
いっぱい泣いて意味のわからない言葉を並べて、自分のどろどろした感情を吐き散らして――。
でも、「ごめんなさい」だけじゃないの……。
「ありがとう」も伝えたい。
そう思ったとき、またふわりと優しい香がした。
秋斗さんの香水の香り。
最近は自室に入るたびに一噴きしている香水。
香水だけれど、ルームコロンみたいな使い方をしていた。
この香りだけは覚えていた。
秋斗さんのことは何ひとつ覚えていなかったのに、これだけは覚えていた。
だからか、私の中では記憶に纏わるひとつの支えになっていた。
すごく恥ずかしい……どうしよう――。
いっぱい泣いて意味のわからない言葉を並べて、自分のどろどろした感情を吐き散らして――。
でも、「ごめんなさい」だけじゃないの……。
「ありがとう」も伝えたい。
そう思ったとき、またふわりと優しい香がした。
秋斗さんの香水の香り。
最近は自室に入るたびに一噴きしている香水。
香水だけれど、ルームコロンみたいな使い方をしていた。
この香りだけは覚えていた。
秋斗さんのことは何ひとつ覚えていなかったのに、これだけは覚えていた。
だからか、私の中では記憶に纏わるひとつの支えになっていた。