光のもとでⅠ
「翠葉……それこそ感情駄々漏れだ」
蒼兄にすら呆れられる。
「……だって、格好いいんだもの」
私たちの隣で若槻さんがくつくつと笑い出す。
「リィは正直だな。彼氏に昇格した秋斗さん形無しだね」
その場に秋斗さんがいることを思い出してはっとする。
秋斗さんを見ると、不機嫌に輪がかかっていた。
どうしよう……。でも、だって……司先輩格好いいんだもの――。
ついつい物珍しい司先輩に視線を戻してしまう。
「……見られすぎると減る」
司先輩はわけのわからないことを口にした。
「司、早くシャワー浴びないと風邪ひくぞ」
蒼兄が言うと、
「そうします。ここにいると、自分がどんどん減りそうなので」
と、湊先生の家へ向かって歩き始めた。
じっと司先輩を目で追っていると、
「そんなに司の容姿が好き?」
訊いてきたのは秋斗さんだった。
「……えと、すごく格好いいと思います。ど真ん中ストライクくらいには」
「……ここにいるのもなんだから、ゲストルームへ行こう」
そう言うと、秋斗さんはエレベーターに乗り込んだ。私たちもそれに続いてエレベーターに乗る。
九階に着くと、秋斗さんはスタスタとゲストルームへ向かって歩きだした。
蒼兄にすら呆れられる。
「……だって、格好いいんだもの」
私たちの隣で若槻さんがくつくつと笑い出す。
「リィは正直だな。彼氏に昇格した秋斗さん形無しだね」
その場に秋斗さんがいることを思い出してはっとする。
秋斗さんを見ると、不機嫌に輪がかかっていた。
どうしよう……。でも、だって……司先輩格好いいんだもの――。
ついつい物珍しい司先輩に視線を戻してしまう。
「……見られすぎると減る」
司先輩はわけのわからないことを口にした。
「司、早くシャワー浴びないと風邪ひくぞ」
蒼兄が言うと、
「そうします。ここにいると、自分がどんどん減りそうなので」
と、湊先生の家へ向かって歩き始めた。
じっと司先輩を目で追っていると、
「そんなに司の容姿が好き?」
訊いてきたのは秋斗さんだった。
「……えと、すごく格好いいと思います。ど真ん中ストライクくらいには」
「……ここにいるのもなんだから、ゲストルームへ行こう」
そう言うと、秋斗さんはエレベーターに乗り込んだ。私たちもそれに続いてエレベーターに乗る。
九階に着くと、秋斗さんはスタスタとゲストルームへ向かって歩きだした。