光のもとでⅠ
またツカサに体勢を変えたことを怒られるかと思ったけれど、とくには何も言われなかった。
ゆっくり動けば怒られないのかな……?
秋斗さんは「いいえ」と優しく甘く笑う。
そしてこう続けたのだ。
「あのさ、ふたりともどう思う? できることをやらないでいるのと、上限以上のことを無理してがんばりすぎちゃうの。……俺はどっちにも色々問題があると思うんだけど」
え……?
「司、おまえは俺が学生時代に作ったフォーマットよりもっといいものを作れただろ? なのにどうして作ろうとしなかった? 何も変える必要がないと思った? それとも――現状に満足しているから?」
――「できることをやらないでいるのと、上限以上のことを無理してがんばりすぎちゃうの」。
ふたつは全く正反対の意味と持つ言葉。
秋斗さんはそのうちの前者をツカサへ向けて言ったようだ。
ゆっくり動けば怒られないのかな……?
秋斗さんは「いいえ」と優しく甘く笑う。
そしてこう続けたのだ。
「あのさ、ふたりともどう思う? できることをやらないでいるのと、上限以上のことを無理してがんばりすぎちゃうの。……俺はどっちにも色々問題があると思うんだけど」
え……?
「司、おまえは俺が学生時代に作ったフォーマットよりもっといいものを作れただろ? なのにどうして作ろうとしなかった? 何も変える必要がないと思った? それとも――現状に満足しているから?」
――「できることをやらないでいるのと、上限以上のことを無理してがんばりすぎちゃうの」。
ふたつは全く正反対の意味と持つ言葉。
秋斗さんはそのうちの前者をツカサへ向けて言ったようだ。