光のもとでⅠ
20
昨夜は唯兄の免許取得おめでとう会だった。
私たち兄妹のほかに栞さんと昇さん、湊先生というメンバーが集まった。
「ね、秋斗くんも呼んだら?」
栞さんの提案に、
「そうですよね。さっき、かなりおざなりな『おめでとう』なら言ってもらったんですけど。もっとちゃんと祝ってもらおうかなっ?」
唯兄はそんなことを言いながら秋斗さんに電話したのだ。
けれど、「ちょっと手が離せない」とのことで、結局は来れなかったのだけれど……。
秋斗さんが来ないということに、どこか少しほっとした自分がいた。
唯兄がいる久しぶりの食卓はなんだかとても明るくて、和やかな時間を過ごせた。
ひとつ――自分がほとんどの料理を食べられないという事実を除いては……。
私たち兄妹のほかに栞さんと昇さん、湊先生というメンバーが集まった。
「ね、秋斗くんも呼んだら?」
栞さんの提案に、
「そうですよね。さっき、かなりおざなりな『おめでとう』なら言ってもらったんですけど。もっとちゃんと祝ってもらおうかなっ?」
唯兄はそんなことを言いながら秋斗さんに電話したのだ。
けれど、「ちょっと手が離せない」とのことで、結局は来れなかったのだけれど……。
秋斗さんが来ないということに、どこか少しほっとした自分がいた。
唯兄がいる久しぶりの食卓はなんだかとても明るくて、和やかな時間を過ごせた。
ひとつ――自分がほとんどの料理を食べられないという事実を除いては……。