光のもとでⅠ
「……やっぱりおうちで仕事をするよりも、図書棟にいたほうがお仕事しやすいんですか?」
「いや、そうじゃなくて……。リィをかまいたいから、午後の仕事を少なくするために午前に詰め込んでるの」
喉に何かが詰まるような感じがした。
「でも、怒るっていっても怒鳴るような人じゃないでしょ?」
若槻さんに聞かれてちょっと困った。
ふたりは詰め寄るような体勢はすでに解いていて、あぐらをかきつつ話を聞いてくれる感じ。
でも、お仕置きの内容を話すのはものすごく恥ずかしい。
「あの……あのね……。あの――」
不思議そうな顔をしている蒼兄に対し、若槻さんはひとりため息をついた。
「リィ、いいよ。どうせキス攻めにされたかなんかでしょ? リィが相手ならそれが関の山」
サラッと当てられてしまう。
恥ずかしく思いながらも蒼兄の顔色をうかがう。と、
「翠葉……かわいそうなくらいに顔が真っ赤。それじゃ、はいって言ってるのと変わらない」
言われてさらに顔が熱くなる。
「はぁ……あの人、禁欲生活始めてどのくらいなんだろう?」
「……俺が知る範囲だと五月半ばから、かな」
「なるほどね」
全く話の中身が見えない。
「約一ヶ月か。意外と耐えてるじゃん」
若槻さんは面白そうに口にしてラグの上に転がった。
「いや、そうじゃなくて……。リィをかまいたいから、午後の仕事を少なくするために午前に詰め込んでるの」
喉に何かが詰まるような感じがした。
「でも、怒るっていっても怒鳴るような人じゃないでしょ?」
若槻さんに聞かれてちょっと困った。
ふたりは詰め寄るような体勢はすでに解いていて、あぐらをかきつつ話を聞いてくれる感じ。
でも、お仕置きの内容を話すのはものすごく恥ずかしい。
「あの……あのね……。あの――」
不思議そうな顔をしている蒼兄に対し、若槻さんはひとりため息をついた。
「リィ、いいよ。どうせキス攻めにされたかなんかでしょ? リィが相手ならそれが関の山」
サラッと当てられてしまう。
恥ずかしく思いながらも蒼兄の顔色をうかがう。と、
「翠葉……かわいそうなくらいに顔が真っ赤。それじゃ、はいって言ってるのと変わらない」
言われてさらに顔が熱くなる。
「はぁ……あの人、禁欲生活始めてどのくらいなんだろう?」
「……俺が知る範囲だと五月半ばから、かな」
「なるほどね」
全く話の中身が見えない。
「約一ヶ月か。意外と耐えてるじゃん」
若槻さんは面白そうに口にしてラグの上に転がった。