光のもとでⅠ
「わかった。ちょっと待っててね。あ……朝食はホットサンドでいい?」
「コーヒー一杯分の時間をください」
 意味不明な返事に首を捻る。
「シュガースティック四本。それに飲める温度になる程度に牛乳いれてもらえる?」
「あ、うん……」
 お砂糖四本って……すごく甘そうだ。
 ツカサなら眉間にしわを寄せそうな注文である。
「それ飲んだら一緒に作ろうよ」
「っ……うん! すぐに作るね」
 唯兄のコーヒーと一緒に蒼兄のコーヒーも淹れた。
 といっても、唯兄のリクエスト優先でインスタントだけれど……。
 唯兄はカップを手に取ると、ぐびぐび、と喉を鳴らして一気飲みをする。
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