光のもとでⅠ
直進したところにある救急外来を横目に見つつ、右へと向かって歩きだす。
院内がいつもと違って見えるのは日曜日だから。
なんか少しだけ懐かしい……。
一年前は土日のガランとした時間に中庭に出るのが好きだった。
今年は九階に入院したこともあって、屋外というと屋上に行くことが多かった。
一階の中庭に出たのは数回だけだ。
それに、出歩けるほどの余裕もあまりなかった。
そんなことを考えていると、エレベーターホールにたどり着く。
そこに何人かの人がいて、エレベーターが来るのを待っていた。
手に持つ紙袋にタオルなどが入っているから身内に入院している人がいるのだろう。
その人たちと一緒のエレベーターに乗るものだと思っていた。
けれども、唯兄は私の袖を引っ張り、留まるように促した。
すぐにもう一機のエレベーターがやってきて、それに乗った。
院内がいつもと違って見えるのは日曜日だから。
なんか少しだけ懐かしい……。
一年前は土日のガランとした時間に中庭に出るのが好きだった。
今年は九階に入院したこともあって、屋外というと屋上に行くことが多かった。
一階の中庭に出たのは数回だけだ。
それに、出歩けるほどの余裕もあまりなかった。
そんなことを考えていると、エレベーターホールにたどり着く。
そこに何人かの人がいて、エレベーターが来るのを待っていた。
手に持つ紙袋にタオルなどが入っているから身内に入院している人がいるのだろう。
その人たちと一緒のエレベーターに乗るものだと思っていた。
けれども、唯兄は私の袖を引っ張り、留まるように促した。
すぐにもう一機のエレベーターがやってきて、それに乗った。