光のもとでⅠ
「それでも、だ。少しでもわかってもらわないと困る」
 そんなことだって知ってる。
 自分が無理をするだけでどれだけ人に迷惑かけるのかなんて――嫌というくらいわかってる。
 ここまでなら大丈夫、と思っていたラインですらクリアできないことがある。
 そんなこと、今までに何度もあった。
 そのたびに学校に呼び出される両親や、心配して病院に駆けつけてくれる蒼兄を何度も見てきた。
「スイハ……おまえが考えていることを当ててやる。人に迷惑かける、心配かけるからダメだと思ってんだろ? だから、我慢しなくちゃいけないと思ってるだろ?」
「だって……そうだもの」
「あぁ、それも間違いじゃねぇ。でも、根本的な部分が違う」
「……何が違うの? 何も違わないでしょう?」
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