光のもとでⅠ
「スイハ、つらいかもしれないけど少し休め。このままは良くない。痛みだって薬で抑えてんだろ?」
もう、隠し事はできなかった。
「あと十分もしたら昇が来る。そしたら施術してもらえ。今日明日はゆっくり自宅で休むこと」
「っ――」
心は全力で「嫌だ」と叫んでいるけど、理性がそれを止める。
もう、それを嫌だと言える状況にはない。
心と同じように、この身体がもう限界だと悲鳴をあげていたから。
言えないけれど、歌の合わせや色んなことが気になって、どうしたらいいのかがわからなくて涙が出る。
身動きが取れない自分に涙が出る。
すべて吐き出すことで「理性」は戻ってきたけれど、それはすべてを納得しているわけではない私にとっては「枷」でしかなく、「リミッター」でしかない。
もう、隠し事はできなかった。
「あと十分もしたら昇が来る。そしたら施術してもらえ。今日明日はゆっくり自宅で休むこと」
「っ――」
心は全力で「嫌だ」と叫んでいるけど、理性がそれを止める。
もう、それを嫌だと言える状況にはない。
心と同じように、この身体がもう限界だと悲鳴をあげていたから。
言えないけれど、歌の合わせや色んなことが気になって、どうしたらいいのかがわからなくて涙が出る。
身動きが取れない自分に涙が出る。
すべて吐き出すことで「理性」は戻ってきたけれど、それはすべてを納得しているわけではない私にとっては「枷」でしかなく、「リミッター」でしかない。