光のもとでⅠ
口を開こうとしたら、
「今日はもういい。十分おまえの気持ちは聞かせてもらった。それ以上は感謝でも文句でも次に取っとけ」
そう言われ、帰るように促された。
「……道が――」
いつもなら駐車場を出て左折するのに、蒼兄は右折した。
北側から藤山を回るみたい。
「今日は日曜日。市街へ抜ける道は混んでいそうだからこっちのルート」
蒼兄の答えに納得し、そのままシートに身体を預けた。
マンションに戻ってきてからは、ゲストルームに私と蒼兄、唯兄の三人だけ。
ちょうどお昼時で唯兄がささっと煮込みうどんを作ってくれた。
でも、私は少ししか食べられない……。
「今日はもういい。十分おまえの気持ちは聞かせてもらった。それ以上は感謝でも文句でも次に取っとけ」
そう言われ、帰るように促された。
「……道が――」
いつもなら駐車場を出て左折するのに、蒼兄は右折した。
北側から藤山を回るみたい。
「今日は日曜日。市街へ抜ける道は混んでいそうだからこっちのルート」
蒼兄の答えに納得し、そのままシートに身体を預けた。
マンションに戻ってきてからは、ゲストルームに私と蒼兄、唯兄の三人だけ。
ちょうどお昼時で唯兄がささっと煮込みうどんを作ってくれた。
でも、私は少ししか食べられない……。