光のもとでⅠ
「翠葉……俺は同じことを繰り返さないでくれればそれでいい」
「はい……ごめんなさい」
 このまま延々と謝り続けそうな私を制したのは唯兄で、顔を上げるように言うと、
「麺類は伸びるとまずくなる」
 と、お碗を指差された。
 それにも「ごめんなさい」と答えると、
「『ごめんなさい』の効力が薄くなるからもう禁止!」
 蒼兄からは、
「そんなに申し訳ないと思うなら、これを全部飲んでもらおうかな?」
 ポカリスエットの大きなペットボトルをドン、とテーブルに置かれた。
「少しわかったんだ。翠葉を懲らしめる方法」
 蒼兄はにこりと笑みを深めた。
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