光のもとでⅠ
「これ、湊さんから」
差し出されたのは睡眠薬だった。
「とりあえず寝ろってことらしいよ」
薬と一緒に二倍に希釈されたポカリを渡される。
拒否権はない。
「俺はちょっとプレゼントを作りに出かけてくるから、帰ってくるまではいい子で寝てるんだよ?」
そう言ってきれいにウィンクする。
唯兄の手には黒い小さなノートパソコン。
いつも愛用しているのはシルバーと白いのだったはずだけれど……。
「いい子にしてないとプレゼントあげないからね?」
唯兄は念まで押して出ていった。
唯兄……私が今欲しいものはね、鋼みたいな身体。
でも、それは現実的じゃないから、柔軟な心が欲しい。
どんなことにもしなやかに対応できる心が欲しい。
差し出されたのは睡眠薬だった。
「とりあえず寝ろってことらしいよ」
薬と一緒に二倍に希釈されたポカリを渡される。
拒否権はない。
「俺はちょっとプレゼントを作りに出かけてくるから、帰ってくるまではいい子で寝てるんだよ?」
そう言ってきれいにウィンクする。
唯兄の手には黒い小さなノートパソコン。
いつも愛用しているのはシルバーと白いのだったはずだけれど……。
「いい子にしてないとプレゼントあげないからね?」
唯兄は念まで押して出ていった。
唯兄……私が今欲しいものはね、鋼みたいな身体。
でも、それは現実的じゃないから、柔軟な心が欲しい。
どんなことにもしなやかに対応できる心が欲しい。