光のもとでⅠ
26
私が起きたのは五時を回ってからだった。
途中、意識上では何度か起きたけれど、うつらうつらしている状態で、瞼の向こうに光を感じはするものの、目は開けずにそのままお布団をかぶりなおしていた。
そんなことを繰り返していたら、あっという間に夕方になってしまった。
ラヴィを抱っこしたまま寝ていたら、ふさふさのラヴィの毛に少し癖がついてしまった。
ふさふさしていた毛が、ペタ、としてしまっている。
さらにはそのペタっとしたところを手で撫でてしまっているのだから、このあと根元から毛が立ち上がってくれるのかは非常に怪しい。
ただ、毛並みが気持ちよかったのと何かに触れていたくて、ずっと撫でる動作を繰り返していた。
ポーチで音がし、玄関のドアが開く。
「栞さん、色々とすみませんでした」
廊下で蒼兄の控え目な声が聞こえる。
途中、意識上では何度か起きたけれど、うつらうつらしている状態で、瞼の向こうに光を感じはするものの、目は開けずにそのままお布団をかぶりなおしていた。
そんなことを繰り返していたら、あっという間に夕方になってしまった。
ラヴィを抱っこしたまま寝ていたら、ふさふさのラヴィの毛に少し癖がついてしまった。
ふさふさしていた毛が、ペタ、としてしまっている。
さらにはそのペタっとしたところを手で撫でてしまっているのだから、このあと根元から毛が立ち上がってくれるのかは非常に怪しい。
ただ、毛並みが気持ちよかったのと何かに触れていたくて、ずっと撫でる動作を繰り返していた。
ポーチで音がし、玄関のドアが開く。
「栞さん、色々とすみませんでした」
廊下で蒼兄の控え目な声が聞こえる。