光のもとでⅠ
 明日先生に電話しよう。
 一時間半だけ作業してもいいか訊いてみよう。
 もちろん、午前中と日中はなるべく休む。
 休んだそのあとに少しだけやってもいいか訊いてみよう――。

 毎晩十一時になると家族揃ってスカイプで話す。
 時々、唯兄か蒼兄が欠けていたりするけれど、基本的には五人揃っていることが多い。
 その前に、
「明日のお父さんの誕生日どうしよう……」
 と蒼兄と話していたら、唯兄がひとり得意げな顔をした。
「ふたりともひどい子だねぇ……」
「えっ、唯兄知ってたのっ!?」
「えっ、唯知ってたのかっ!?」
「あったりまえじゃん。戸籍移動したときにしっかりばっちり覚えましたとも」
「「プレゼント用意したっ!?」」
 私と蒼兄の声が再度重なる。
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